2022.08.26 第10回大東建託賃貸住宅コンペ過去の受賞者コメント|鈴木 翔之亮さん
若い時期にコンペに挑戦すること、そして現在
コンペに限らず新しいモノやコトを創造し続けることは、自分自身や周囲の人々、そして広く社会をも変える可能性があり、それはひいてはwell-beingに繋がると考えています。
建築を通して未来の可能性を問いながらビジョンを描き続けるこの仕事は毎日が新たな発見に満ち溢れています。表題にあるように若い時期に挑戦することはつまり、挑戦した数に比例して失敗を積み上げられることだと思います。失敗や成功の観察眼を磨くことは、発想のスキルの向上に繋がるからです。
また、多くの時間と多くの同志に囲まれた環境は唯一無二の価値です。私は、毎回異なるメンバー構成でコンペへ取り組むことで、新たな視点や見識を得ていました。今では、それが仕事のスタンスになっています。協創によって生まれるアイディアに建築の未来があるのではないかと日々取り組んでいます。
「賃貸住宅とSDGs」について
賃貸住宅は未来の生活像を予測して、その時代の多くの人から選んでもらえるかたちを考える事業なのだと思います。
SDGsのキーワードの一つである持続可能性は、賃貸住宅のテーマとも親和性があり、未来への先行投資ともいえます。住まいがライフスタイルの基点だとすれば、生活にかかわる持続的な事象はあらゆるところに見つけることができるのではないでしょうか?賃貸住宅の供給量を考えれば、社会の「柱」を支えるインフラであり、かつ膨大なストックです。新しい賃貸住宅の仕組みや空間が提供でき、不動産マーケティングの価値基準に新たな視点を加えることにもつながるのでないかと期待できます。カーボンニュートラル、グリーン成長戦略といった世界的な課題にたいしても建築の視点から訴求できるのではないかと想像が膨らみます。
Andwho Project/
2018年横浜国立大学大学院Y-GSA卒業/2018年〜2020年フリーランス/2020年〜2021年株式会社TATTA/2021年〜Andwho Project 主宰、Nowhere-Designs 参画
鈴木翔之亮さんが応募した案
鈴木翔之亮さんの最近の活動