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2022.08.15 第10回大東建託賃貸住宅コンペ過去の受賞者コメント|太田 翔さん

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太田 翔 第1回優秀賞、第3回審査委員特別賞、第4回優秀賞

若い時期にコンペに挑戦すること、そして現在

コンペに勝とうと思うと、様々な能力が求められます。
大学の課題では考えなかったようなジャンルで、ほかの人に負けないアイデアをださないといけません。難しいですが、自分の考えるレンジを広げるチャンスでもあります。
審査員についても考える必要があります。彼らが何を考え、どんな案を求めているか分析しなければなりません。テーマを読み込み、過去の受賞作の特徴を分析し、審査員である建築家の好き嫌いを妄想しながらアイデアを練らなければなりません。
画期的なアイデアを思いついたとしても、それを相手に伝える技術が必要です。文章、ビジュアル、ダイアグラム、レイアウトなどを総合的にまとめていく必要があります。
社会に出て建築をつくるようになってからも、大きくはこういった作業の繰り返しです。住宅でも店舗でも公共建築でも、相手が求めている以上のものを提示するにはどうしたらいいかと、毎日悩んでいます。
相手が何を求めているかを探ることは、コンペで鍛えられたような気がします。

「賃貸住宅とSDGs」について
SDGs的な観点からみると、同じような間取りの新築マンションがどんどん建ち続け、さらにいまだにそこに住む人がいるという状態がそもそも微妙な気がします。
衣や食と同じように、自分の価値観で多様な住を選択できるような街がよいのではないでしょうか。
間取りの多様さだけではなく、住むほど地球環境がよくなる家とか、いろいろ制限があるけど家賃が不要な家とか、間取りを一からカスタマイズできる家とか、住むことで学べる学校のような家とか・・・。場を提供されるだけの受け身な住まいではなく、自ら選べる、または創造していけるような賃貸住宅があってもいいのではないかと思いました。
いったん新たにつくるのをやめ、既存の都市を見つめなおし、現代の価値観をハックすることで、新しい風景が生まれればよいなと思います。

一級建築士/株式会社OSTR/大阪/
1989年兵庫県神戸市生まれ/2013年京都工芸繊維大学大学院建築設計学専攻修了/2013年〜2019年株式会社昭和設計/2019年〜株式会社OSTR/2022年〜摂南大学非常勤講師

https://www.ostrarchi.com/

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