1974年に創業した大東建託は、今年で40周年を迎えます。この40年の間に社会は大いに変化しました。高度経済成長を経て核家族が増加し、現在は社会全体の単身世帯化や高齢化が進んでいます。40年前を振り返ると、建築界ではポストモダンが世界中を駆け巡り実験的なデザインが模索されました。映画では1968年に「2001年宇宙の旅」が公開され、アニメでも1952年に2003年の姿として『鉄腕アトム』、1996年には2014年を想定した『新世紀エヴァンゲリオン』が描かれています。今になってみると当時の予想と現実にはギャップがありますが、あの頃、2014年は「未来」でした。では、これから40年後の「未来」はどうなっているのでしょうか? どのような社会がつくられ、どのような住まいや「賃貸住宅」が求められるのでしょうか? 第3回目となる今回のコンペでは、40年後の未来の「賃貸住宅」を考えていただきたいと思います。40年後の社会状況、私たちが生活をしているであろう日常を想定してプレゼンテーションしてください。「賃貸」であることの意味を掘り下げつつ、ソフトや仕組みの話だけにとどまらず、建築として表現してください。「もっと、を叶える未来へ」。みなさんの創造性に富んだ自由な発想の、未来の「賃貸住宅」像の提案をお待ちしています。