最優秀賞
郊外のゴースト化するショッピングモールの再生と賃貸住宅による地域活性の提案
Re:Mall
──デッドモールの賃貸化による共同体の再編
池田暉直(生物建築舎)
嶽山渉(フリーランス)
曽根大嗣(東洋大学大学院)
左から池田暉直氏,嶽山渉氏,曽根大嗣氏.
【抽出した地域の課題】
郊外都市のショッピングモールは,店舗競争やネットショッピングによって稼働率が下がり「デッドモール化」し,買い物難民を生み,公民的な場所が失われつつある.
【賃貸の仕組み】
ショッピングモールを賃貸化することで,「デッドモール化」と「共同体の再編」を解決する.テナントは住む人に必要な物品を提供し,住む人は賃料を払うと同時にモノの共有や広場としての外部(モールの大きな場)を公共的に使っていくことで地域住民と共に場所を活性化する.
【建築空間】
1階は地域住民も利用するパブリックな空間とし,地域住民と賃貸利用者が積極的に交流する.2,3階は住戸をメインとし,住民同士の交流を促す.
◯テーマは新鮮だが,巨大な床や天井高など,ショッピングモール固有の建築的特性をうまく活かしきれていなかった.(千葉)
◯住む場所の魅力がいまひとつ見えなかったのが残念.過疎化によってショッピングモールが日本全国で大変なことになっているところに着目している点がよかった.(赤松)
◯大きなモールであれば,ランニングコースがつくれたり,電動の移動ユニットを導入するなどもできる.もっとわくわくする提案ができる余地を感じた.(横川)
◯郊外のモールを二束三文で入手して,賃貸することにリアリティを感じた.居住と働く場所以外に例えばこども園をつけるなど付加価値のある生活拠点として提案してほしかった.(木下)